甘松香は、オミナエシ科のナルドスタキスという植物の根から作られます。
香りが強く、主にアロマ精油(スパイクナード)として使われていて、世界では昔から薬用にされてきた生薬ですが、日本では漢方薬の材料として使われることはあまりないと聞いています。中国では、『開宝本草』や『本草綱目』に記載があります。
また、新約聖書に出てくるイエスの足を拭いた香油はこの植物から作られたと言われています。
甘松香は気を通して痛みを止める効果があり、詰まった部分を開通させ、脾臓が弱くなり力がなくなった症状を治療します。皮膚のシミにも良いです。
強烈な香りがして、昔から漢方薬や化粧品の用途で多く使用してきました。鎮静作用があり、咳や喘息にも使用して、弱い抗菌効果と鎮静作用のために皮膚や粘膜に局所刺激性がありません。
神経衰弱や胃痙攣、ヒステリーに使用することもできます。
よもぎ蒸しでは、リラックス、美肌、冷え性用に使っています。
香りが強いので、漢方薬の香りが苦手な人にもお使い頂けると思います。
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